そのあと、ストーマ補助金について説明された。
・障がい者手帳交付後に申請する
・申請は月単位で、4か月分申請できる(11~2月分を10月に申請)
・申請後、市役所から業者に発注され、ストーマが自宅に届く
・基準額に応じて補助金が決まる
・ストーマの料金より補助金が多い時は、自己負担なし(補助金で足りないときは、業者から請求される)
・申請は4か月単位で、自分たちが市役所で行う(通知等はない)
・申請した分のストーマが期間中(4か月の間)に無くなった時は、自己負担で購入することになる
これもとてもわかりやすい説明だった。
ストーマの料金がわからないのは業者によって違うから仕方ない。
基準額も身体障害者等級などで違うのだろう。
自己負担額がどれくらいになるのか不安もあるが、必要なものなので考えても仕方ない。
そう納得していると担当者の方が
「ストーマの補助金申請がギリギリかもしれません」
私は意味を理解していなかった。
「どういうことでしょう」
と尋ねると次のような理由だった。
・今日は月末
・身体障害者手帳がうまく通れば、来月末に交付される
・その時は、すぐにストーマの申請をすればその次の月から補助の対象になる
例えば、
・申請の今日が10月29日だったとする
・手帳が順調に交付されるとして、それが11月28日
・11月28日にストーマの申請をすれば12月~3月分まで補助対象となる
しかし、手帳が12月2日に交付されたら、1月からの補助対象となるため、12月からストーマを使っていたら、12月分は全額自己負担となる。
内容を理解し、思わず
「なるほど」
と声を出した。
でも、これもどうしようもない。
そのあと、担当の方から
「審査結果は通知書を郵送しますが、届いたらお電話いたしましょうか」
と言われた。
確かに郵便だと2~3日かかる。
それにより月をまたぐことも考えられる。
「それは助かります。ありがとうございます」
そう礼を言って、市役所を出た。
御袋が手術して、一ヶ月になる。