第34話「身体障害者手帳申請」

僕たちは母を介護する

翌日、障害者手帳の申請に市役所へでかけた。

私の身体障害者手帳の認識は
・身体の機能に一定以上の障害があると認められた人に交付されるもの
・手帳をもらうことで、何らかの福祉サービスが受けられること
・駐車場で障害者スペースに停められること
この程度だ。
正直、御袋が退院してからでもいいのではないかと思っていた。
しかし病院でストーマは高価だから、身体障害者の申請をし手帳をもらえると補助金がでるとすすめてくれた。
もちろん、費用はすこしでも少ない方がいい。
ただ、市役所は土日は開いていない。
平日は私が仕事を休まないといけない。
休むと収入が減る。
一瞬考えたが、結局手続きにいった。
ただ、身体障害者手帳とストーマの情報が少ない。
病院の仕事ではないのだろうが、ストーマにかかる費用、そして補助金がいくらでるのか。
簡単というか、シミュレーションのようなものがあればいいのにと思った。
ストーマ装具者は少ないのだろうか。
『需要の少ないものは、こういった情報提供などはないのかもしれない』

市役所につき、受付で担当課を案内してもらった。
担当者がきたので
「身体障害者手帳の申請とストーマ補助金についてきました」
と伝えた。
担当者の方は「おかけください」と言い、一旦後ろにもどって書類を持ってきた。
私は持参した書類を提出し、出された書類に署名などを行った。
書類自体は難しいものではなく、御袋の住所、氏名、生年月日を記入するだけのものだった。
そして手帳を受領できるまでの流れを聞いた
・本日、申請書類を受領
・市役所で書類を確認し、県庁へ提出
・県庁で診断書の審査
・必要によっては、担当医への確認
・認定されれば、手帳が交付
この流れでおよそ1ヶ月かかるとのことらしい。
診断書の審査に時間がかかるとそれ以上になることもあるという。
それについてはどうしようもないが、とても分かりやすい説明だった。